みんな逃げてはならない

みんな逃げてはならない


Posted on 27th 7月, by 中川奈々子 in 学校情報, 学習・教育, 育児・子育て. No Comments

みんな逃げてはならない

最近、陰湿ないじめの事件が数多く起きていますね。
昔から「いじめ」という問題は取り上げてられてきたのですが、
今回は中学生が被害者・加害者という部分で
今までとはまた少し違った要素があるような気がします。

小学生間では、正直まだまだ「いじめ」という問題は
あると思います。

小学生同士の場合、お互いに言葉や思考がまだ未熟であるために起きる
いさかい・誤解が原因だったり、芽生え始めたプライド、幼い差別意識が、
ほぼ無意識で行動や言葉に出たりしているものだと思います。

悪いことをしているという認識はほぼないのではないのではないでしょうか。

あいつは自分より成績が悪いから、笑ってもいい。
あいつは忘れ物ばかりしてだめなやつだから、教えてやる。
何をしても怒らないから、面白い。

小学生の間の「いじめ」は、相手への配慮がまったく欠けていますが、
どこかに人間の本性があるように思えます。

自分の優位性を確かめたかったり、ただ面白かったり。
虫やかえるをいたずらするのとあまり変わらない。
自分は正しいことをしている、という認識すらあったりします。
(相手の子が劣っているのが悪い、という論法です)

この時、主体である自分だけに意識があって、相手への配慮はまったく欠けています。

ここの「相手の存在」というものが認識できるようになって、
行動に自制がきくべき世代が中学生くらいではないかと思います。

今回、ショッキングなのは、その大人への入り口に立っているはずの
14歳前後の子どもたち(子どもたちというには大きすぎるような気がしますが)
が起こした事件である、ということです。

中学生の頃って、自信過剰になって横柄な態度に出たり、
自信喪失して落ち込んだりしますね。

自分自身の甘さ、子どもっぽさ、自分が考えた正義。
大人に依存しなければ生きていけないのは
分かっているけれども、大人に対する服従は我慢できない自我。
思うようにならない友達、思ったよりできる自分、そしてできない自分。
こういったものがない交ぜになって、
「中二病」という言葉が示すように、それはまるで病気のよう。

しかし、それは自分の手で自分の心を制するための、試練の時期でもあるはずなのです。
他人様の生き様にちょっかい出している暇はないはずです。
自分の立ち位置を深く考えなければならない時期なのです。

その重さに耐えられず他人様への攻撃でごまかしてしまった中学生たちが、
自分のしでかした重大な事件「命を軽く扱う」ことについて、
他人にべったりと甘えた、いやらしい自分の感性を思い知る日が来るかと思うと、
空恐ろしくもあります。

現在我が家にはまさにその年頃の息子がいます。
この頃はちょっと面倒くさいので、私もスルーしたくなります。
ただ、スルーしてばかりもいられない、聞き捨てならない言葉が出たり
兄弟たちに対する横柄な態度が見えたりすると、
とりあえず真っ向勝負しています。

私で手に負えない時はさらに家族を巻き込んでの大騒動に発展しています。

それをすることで「いじめ」が回避できるとか、全うに育つとかは思いませんが、
自分のできることは、とりあえず「聞き逃さない」こと、真っ向勝負することくらいかなあと漠然と思ったりしています。

みんな辛いのです。
でもみんな逃げてはならないのです。
自分自身から逃げられないのですから。



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投稿者:中川奈々子 プロフィール:多摩美術大学卒。ガラス作家・銅版画家・イラストレーター。 現在4人の男の子の子育て中です。 古都金沢でガラス工房を営みながら、日々の古都暮らしや子育てについてあれこれ綴っていきたいと思います。 http://shellstudio.web.fc2.com/index.html http://ameblo.jp/shellstudio/ 遊びに来てね!! HP:shellstudio ブログ:金沢古都暮らし



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