もうひとりの自分に出会う

もうひとりの自分に出会う


Posted on 8th 12月, by 中川奈々子 in ママ友・仲間. No Comments

もうひとりの自分に出会う

先日、古くからの友人と久しぶりに出会いました。
彼女はバツイチで、中学生の娘さんを独りで育てていました。

今やその娘さんも24歳。
「孫はいつでもこい!って言っているんだけどね」
と笑っていました。

それまでは言葉にできないほどの苦労をしてきた彼女。

ご両親が健在でいらしたので、まだ頼る先がありましたが、
別れてすぐに大病を患い、片方の乳房を切除。

お医者さんから「もう子どもさんもいいでしょう(いらないでしょう)」
といわれ、
「なんだか再婚なんかありえないですね、って言われたみたいでちょっと悔しかったわ」
と言っていました。

別れた元だんなさんは、すぐに浮気相手と再婚、
子どもが3人も生まれたと聞き、悔し涙を流したそうです。

別れただんなさんの面影を残す娘を、独りで育てていく。

いろいろと葛藤もあったでしょう。
彼女にとっては、辛く苦しい子育てでした。

けれど、娘さんはすくすくと育ち、優秀な成績で看護大学へ入学しました。
今は立派な看護師さんです。

娘さんが独立した今、彼女は独身の女性の友人たちと、
まるで共同生活をしているように一緒に過ごしています。
みんな穏やかで、尼寺のよう(笑)、別世界のように静謐で美しい世界です。
「話題は、親の介護と自分の最期は誰が看取るか、ばっかりよ」とのこと。
そこは、清潔でゆとりのある暮らしです。
そして、どこかにある、あきらめの静かな空気。

子どものいる彼女は
「孫ができるかもね」と笑う、未来があります。
長い時間、戦って、耐えて、我慢して、慈しんできた結果を、
未来の夢として胸の中に灯しています。

他の共同生活をしている女性たちにとって、
それはそれはまぶしい灯火なのだろうなあ、などと
おこがましくも、勝手に想像したりします。
もしかしたら、そこにいる人たちの、みんなの灯火なのかもしれない。

今子育て真っ最中で、ドタバタ喜劇
(よしもと新喜劇とドリフがごちゃ混ぜになった舞台!)
で、暮らしている私にとって、
それはなにか別の世界の物語のようでした。

けれど、思うのです。
それはもう一人の自分の姿なのだなあ、と。
結婚しなくて、子どももいなくて、友人たちと暮らしていたら、
きっとこんな生活だったんだろうなあ、と。

うらやましいような気もして、でも今のままでいいような気もして。

今の自分の生活をほんのちょっぴり見直すきっかけになった再会でした。



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投稿者:中川奈々子 プロフィール:多摩美術大学卒。ガラス作家・銅版画家・イラストレーター。 現在4人の男の子の子育て中です。 古都金沢でガラス工房を営みながら、日々の古都暮らしや子育てについてあれこれ綴っていきたいと思います。 http://shellstudio.web.fc2.com/index.html http://ameblo.jp/shellstudio/ 遊びに来てね!! HP:shellstudio ブログ:金沢古都暮らし



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